伊勢まで言ってきました！

先日伊勢に行ってきました。

伊勢湾の漁師さん、濱口さんは
伊勢湾のこの漁港の中、たった２船だけ魚をメインにとる漁師さんです。

船の名前は、幸勢丸

他の船は、ハマグリ漁やアオヤギ漁
牡蠣やアナゴを専門で漁される方です。

ずっと疑問が解決できなかった
あの質問をストレートにしました。

“伊勢湾の魚と外洋（湾の外という意味）の違い”
は何ですか？

「それはさー、全然違うんよー。
　でさー、伊勢湾の魚はこんなに小さいんよ。
　でもある時期が来たら、外洋に出てさとっても大きくなるんよ。
　アナゴはやっぱりドロ場じゃなきゃ・・・」

と、かなり方言がきつく
ちょっと聞きづらかったのは事実ですが
本当に顔にも出ている通り
とても優しくて、気さくな方。

しっかり分かるまで聞くうちに、方言にも慣れてきました。

つまり、伊勢湾のような湾には
独特の海底があって、（ドロ場と呼ばれていました）
そのどろ場はプランクトンなど魚や貝類の餌になる
生き物が豊富で、外洋のように流れがゆるやかな為
魚が大きくならず、小さくて丸々と太り
脂がのるらしいのです。

だから、それを知らない私は「小さくて値段が高い」と
思っていたのですが
伊勢湾の魚は、なんでも小さくて当たり前なんだそうです。

恥ずかしい・・・

これで、喉の引っ掛かりが取れました。

伊勢湾の素晴らしさと、濱口さんの人の良さを知り
伊勢が以前にもまして好きになった事は言うまでもありません。

濱口さんは、私の好奇心の強さを知ってか
「こんな網でアワビをとるのさー」
と、船に乗せて頂き、色々と見せて下さいました。

それから、運転席の魚群探知機や無線など見せて頂き、

無線では、漁師仲間から
「そっちは魚おったけー？」
と聞かれた質問に
大漁なのに「全然おらんわー」
と答える、など漁師間の駆け引き話や
「ＧＰＳのおかげで、一昔前はカンをたよりに漁をしていたけど
　今は楽になったわー」など
裏話を沢山聞かせて下さいました。

最後に、漁師料理までご馳走になりました。

水揚げしたばかりのシャコ海老は
甘くて香り良く、食べだすと止まりません。

山積みのシャコ海老はいつの間にかなくなっていました。

濱口さんの奥さん、一匹一匹ハサミで殻をむいて下さり
本当にありがとうございました。
とても優しく、楽しい方々でした。

これからは、船の上から何が水揚げされたか
携帯電話で知らせて頂いたのもを
次の日の朝には、レストランに届けて頂ける事になりました。

とても勉強になり、楽しい一日になりました。
本当にありがとうございました。